東京インターナショナルオーディオショウに行ってきた。フランコ・セルブリンのスピーカーに感動。

東京インターナショナルオディオショウに行ってきました。

一年に一回開催される、高級なオーディオ機器がたんまりと紹介されるお祭りです。今年になって初めて存在を知ったにわかオーディオ好きの私が、行ってきた感想を書きます。

最終日の日曜日、午後からの参戦

会場の東京国際フォーラムについたのは最終日の日曜日の14時でした。17時に終わるので、3時間ほど開場にいた事になります。

日本のオーディオメーカーや、輸入代理店がそれぞれに割り当てられた部屋の中で、展示をしています。それぞれの部屋ではオディオ評論家の方のセミナーがあったり、メーカーや代理店の人がデモをしていたり、色々な機器の音を聴くことができます。

どの部屋でも時間ごとにデモをするスピーカーやアンプを変えているので、3時間程度ではとても全部を確認することはできません。

もう少しはやく来てもよかったかなと思います。

終了間際の16時台はどこの部屋でも一番力の入ったデモをしていたようで、満員で入れないところもありました。

一番良かったのはフランコ・セルブリンのスピーカー

とりあえず全部の部屋を見て回りました。

もともとはLINNの製品を見る&聴くのを一番楽しみにしていたのですが、一番良かったのはフランコ・セルブリンのスピーカーでした。

ソナス・ファベールの創業者、フランコ・セルブリン

フランコ・セルブリンについては名前を知らなかったのですが、ソナス・ファベールの創業者で、どういう事情かソナス・ファベールからは独立してスタジオ・フランコ・セルブリンを立ち上げ、2作のスピーカーを残し、2013年に亡くなっているそうです。

ソナス・ファベールのスピーカはオーディオ・ショップで見たことがありますが、木目と曲線がとても美しいスピーカーです。東京インターナショナル・オーディオ・ショウでも、輸入代理店、ノアのブースでソナス・ファベールのスピーカーを聴きました。残念ながらあまり印象には残りませんでした。

代理店アーク・ジョイアの部屋でデモを聴く

今回のオーディオ・ショウでフランコ・セルブリンが一番印象に残った理由の一つは、アーク・ジョイアの展示方法がよかったことにあると思います。

他の部屋に比べて照明が控えめで、フランコ・セルブリンの美しい曲線と木目のスピーカーが際立ちます。

最初に聴いたのはアッコルド

Accordo(アッコルド)はブックシェルフ型のスピーカーで値段は140万円です。

左右非対称で曲線で構成された本体と専用のスタンドが美しく、そのコンパクトな見た目からは想像がつかないスケールの音が出ていました。

ちょうど演奏されていた曲が、大きなホールでのトランペットとチェロの共演盤でした。弦の音も管の音も華やかで、大きなホールのスケール感もありました。

全ての音域で粒立った明瞭な音が出ていて、低音の量感もしっかりとありました。

2曲ほど聴いて、他の部屋を見に行くことにしましたが、今回のオーディオ・ショウの最後にはフランコ・セルブリンのスピーカーを聴こうと決めて、また戻ってくることにしました。

クテマの圧倒的な素晴らしさ

終了となる17時の30分前に戻ってきて、トールボーイ型のスピーカー、Ktema(クテマ)を聴きました。値段は490万円です。

二人のアコースティック・ギターの共演ものと宇多田ヒカルの新作を聴きました。

アッコルドと同様の明確な粒立ちした表現と、華やかな音色が素晴らしかったです。

自分の好みのオーディオの音としては、リアルな表現、まるで目の前で楽器がなっているようなのがいいと思っていたのですが、フランコ・セルブリンのくっきりした華やかな音には新しい世界を開かれた気がします。

プレゼンテーションも素晴らしかった

他の部屋、ブースでも、オーディオ評論家やメーカー、代理店の人がプレゼンテーションをしていたのですが、アーク・ジョイアのデモは曲の聞き所の説明が的確で、また、先ほども書きましたが、部屋の照明の具合もよく、じっくりとオーディオの音を楽しむことが出来ました。

オーディオの世界にはまりつつある

これまではコスパのいい普及品や、ガレージメーカーの製品でオーディオを楽しんでいました。数百万円のスピーカーやアンプというのは全く知らない世界だったのですが、そういう製品に触れられるとても良い機会でした。

だからといって、数百万円のものを買える可能性があるかというと絶望的ではありますが、デモを聴くだけでも十分楽しいです。でもやっぱり手に入るものなら欲しいと思ってしまいます。アッコルド、140万円。

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