東京インターナショナルオーディオショウでのLINNの展示についての感想

昨日の記事で東京インターナショナルオーディオショウに行ってきた話を書きました。

東京インターナショナルオーディオショウに行ってきた。フランコ・セルブリンのスピーカーに感動。
東京インターナショナルオディオショウに行ってきました。 一年に一回開催される、高級なオーディオ機器がたんまりと紹介されるお祭りです。今年になって初めて存在を知ったにわかオーディオ好きの私が、行ってきた感想を書きます。 最終日の日曜日、午後からの参戦…

もともと一番のお目当てだったのがLINNのシステムを聴くことで、会場について一番最初にLINNの展示室に行きました。

LINNの先進的なオーディオ・システム

LINNは他のオーディオ・メーカーとは一線を画した独自の製品を開発しています。それはフルデジタル化ととでも呼べる仕組みで、デジタル音源を途中で一度もアナログに変換することなくスピーカーの最終部分まで伝達するものです。

EXAKTというシステムなのですが(LINNの製品名は一般名詞のCをKに変えてつけているみたいです)、デジタルデータの音源ファイルを音になる直前までデジタルのまま伝えます。

通常のオーディオシステムでは少なくともスピーカーへの入力はアナログです。スピーカーというのは複数のスピーカー・ユニットで構成されます。3Wayのスピーカーだったら、高音、中音、低音を担当するそれぞれのユニットがあって、全ての音域の信号が入ったアナログ情報をチャンネル・デバイダーで分割して各ユニットに届けます。

この処理をデジタルで実現するため、EXAKTシステムのスピーカーにはユニット分のDACとアンプを搭載しています。それぞれのDACの手前でデジタルで信号が分割されます。

フラッグシップモデルのKLIMAX EXAKT 350ではスピーカー一台で6個のアンプが搭載されています。

この斬新なアイデアとそれを実現するために物量作戦を展開する姿勢に感銘を受け、ぜひ聴いてみたいと思っていました。

今回の展示では本格的なEXAKTシステムのデモはなかった

ところが今回の展示では、この秋に発表された、新DACを搭載したネットワーク・プレイヤーが主役でした。

つまりスピーカー側でアナログに変換する仕組みではなく、プレイヤー側でアナログに変換する製品の展示です。

スピーカー側にアンプがある構成ではあるのですが、スピーカーまでデジタルでつなぐ、EXAKTシステムとは違います。

バージョンアップしたDACの名前がKATALYSTなんですが、これを搭載した製品と旧バージョンの比較試聴をしていました。

スピーカーはKLIMAXというLINNの最上位機種のアンプ内蔵タイプで、KLIMAX 350Aだと思いますが、この製品はLINNのサイトでは生産完了モデルになっています。

新バージョンのネットワークプレイヤーを紹介するのが目的なのでこの構成になっているのだと思いますが、EXAKTシステムを期待して来たものとしては、残念な展示でした。

音については、派手さはないものの各楽器の音がくっきりと表現される落ち着いたものでした。これがLINNのサウンドの特徴なのかなという感想を持ちました。

別の部屋では外付けのEXAKTシステムが展示されていた

LINNは展示室が二つあって、もう一部屋ではMAJIK140という30万円の、このオーディオショウで麻痺した感覚では、低価格のスピーカーにMAJIK EXAKTBOX-Iという外付けのEXAKTシステムを繋いだものが展示されていました。

この下の写真のように、全てのスピーカー・ユニット分の信号が分かれて繋がれています。

説明を聞かなかったので、どういう意図でこの構成で展示をしているのかを想像すると、おそらく最も低価格で実現できるEXAKTシステムということなのではないかと思います。

音の印象は、やはりスピーカーのランクの問題なのか、全体的に輪郭が曖昧な印象を受けました。

LINNのオーディオ・システムの視聴は別に実現したい

今回は消化不良に終わったLINNのデモですが、できればそのうち視聴ができるオーディオショップに行って、聴いてみたいと思っています。

本日のおまけコーナーは新大久保で食べたコプチャンチョンゴル

オーディオショウが終わった後は妻と友人夫婦に合流して、新大久保の韓国料理屋に行きました。

テーブルの上には通常のメニューの上に裏メニューと書いてある紙が置いてあって、その裏メニューのモツ鍋(コプチャンチョンゴル)を頼みました。

裏メニューの意味はよくわかりませんが、丸腸がとてもおいしかったです。

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