主にnasneで録画したテレビ番組を見る目的でDELLの一体型PCを購入しました。
それに連動して今まで使ってきたオーディオ環境を見直したいという思いが盛り上がってきて、アンプを買い換えることにしました。毎日のようにどんな製品がいいのか、情報を探し求めました。
DENONのPMA-50というアンプがここ数年で発売されたものの中ではすこぶる評判がいいです。私の使用方法との相性もバッチリなので購入に至りました。
購入して数カ月が経ちますので、レビューをしてみようと思います。
それまでのオーディオ環境と購入後の使用方法
手持ちのCDは全てデスクトップPCにコピーしています。今まではPCにOnkyoのオーディオボードを差して、アナログ出力でアンプにつないでいました。このオーディオボードは結構音が良くて、これまでも大変満足して使っていました。
アンプは1万円のデジタルアンプでしたが、こちらも不満なく使ってきました。
それでもPMA-50を知ってからは、まずは機能面、利便性から魅力を感じました。
テレビ視聴用に買ったDELLの一体型PCは、付属スピーカーの音もなかなかのものだとは思いますが、やはりちゃんとしたスピーカーから音を出したいという思いが出てきます。しかし一体型PCは家の中で持ち運ぶので、有線でアンプにつなぐわけにはいきません。
そこでPMA-50のBluetooth接続機能が生きてきます。
おそらく想定している使い方としてはスマホやタブレットの音を出すことでしょうが、もちろんPCにもBluetoothは付いているので、PMA-50に無線で音声を送ることができます。
デスクトップPCの方も、USBで繋げば、アナログ接続に比べて、よりいい音になると思われます。
というわけで、リッピングしたCDやネット配信音源はデスクトップPCからUSB接続、nasneからのテレビ視聴、YouTubeなどのネット動画視聴は一体型PCからのBluetooth接続でいけるわけです。
新世代デジタルアンプ、DDFAについて
このように私の使用環境では全てデジタルでの入力です。
そうなるとPMA-50で使われているDDFA(Direct Digital Feedback Amplifier)という技術が魅力的です。これはアンプへ入力されたデジタル信号をスピーカー出力の直前まで全てデジタル処理する技術で、歪みやノイズが低減でき、原音に充実な再生ができます。
この技術により実売5万円前後の価格ながら、高音質の実現が期待できます。
購入後の使用感
USB接続に加えてBluetoothでの接続も可能であること、またDDFA技術による高音質を期待して購入を決めました。
購入後、数カ月が経過した感想です。
落ち着いた音質で原音の再現性が高い
うちのスピーカーが柔らか目の音質ということもありますが、それに非常にマッチする落ち着いた音質です。変なクセがないと言えるでしょう。
これまで使ってきた1万円のアンプに比べての話ですが、高音で変に一部が強調されて飛び出してきたり、低音がぼやけたりするようなことがなくなりました。
高音や低音が安定してくると中音域でのリアル感も増して、ボーカルやサックスも生々しく迫ってきます。
音質についてはうちのスピーカーとの相性もよく、自分の好みにあうものです。ただ、テクノなどを聴くときは、もう少し切れのある、輪郭のはっきりした音が欲しいと思う時もあります。
USB入力とBluetoothの切り替えの使い勝手
USB入力については、通常のUSBアンプとして認識されました。うちのデスクトップPCはLinuxを入れていますが、特に問題なく使えています。
うちでは有線接続はUSBのみなので他に複数の入力がある場合の操作感はわかりませんが、本体にもリモコンにも特定の入力ソースに一発で切り替えるボタンがないので、そこは不便かもしれません。
有線接続とBluetoothの切り替えは専用のボタンがあるので一発でできます。使い勝手として微妙なのは、例えばUSB接続で音楽を聴いている時に、Bluetoothでペアリング済みの機器を起動すると、接続がそっちに切り替わってしまうことです。
切り替わって欲しい場合もあれば、欲しくない場合もあるので、何とも言えませんが、どちらかというと勝手に切り替わって欲しくない感じはします。
複数のBluetooth機器とペアリングした場合は注意が必要
うちでは一体型PCの他にノートPCともペアリングしています。
その場合、どちらかのPCからもう一方に切り替えようとするとうまく行かない場合があります。これはPC側にも問題があるのかもしれませんが、一度ペアリングを解除して再接続しないと認識しない場合があります。
オートスタンバイの設定は必須
前に使っていたデジタルアンプは電力消費量が少なかったので、ずっと電源を入れっぱなしにしていました。
PMA-50は電源を入れっぱなしだと、音を出していなくても本体がかなり熱を持ちます。
オートスタンバイは初期状態では無効化されているので、有効化したほうがよいでしょう。
デジタル入力を気軽に楽しむための十分な機能と音質を備えたハイコストパフォーマンスのアンプ
私はCDやアナログプレイヤーは使っていなくて、音楽は全てPCから出力しています。またテレビやネット動画、ネット配信の音源もPC経由で出力しています。
このように全ての音源がPC経由の場合、PMA-50はこれ一台あれば必要な機能は全てまかなえます。私は使いませんがヘッドホン出力やサブウーファー出力もあります。
音質については、1万円前後のデジタルアンプに比べると、非常に安定して安心して聴けるものになっています。おそらく同価格帯のものに比べても1ランク上なのではないかと、ネット上の評判を見ていると思います。
もちろん数十万円クラスのスピーカーを使っているような方は物足りなさを感じるとは思いますが、10万円台より下のクラスのスピーカーと組み合わせて使うには十分な、非常にコストパフォーマンスの高いアンプだと思います。