我が家のリフォーム費用完全公開−浴室編

我が家のリフォームにかかった費用を完全公開するシリーズ、浴室編です。

今回のリフォームで一番検討が最後になってしまい、結果にも不満が残ったのが浴室のリフォームです。

築40年のマンションなので浴室のリフォームには制限が多く、調査・検討する時間が足りなかったこともあり、問題が山積みです。

当初、浴室はリフォームしないつもりだった

私は築40年の中古マンションを購入して全面リフォームしたのですが、浴室は10年前にリフォーム済みでした。

さらには、売り主さんは同じマンションの中にもう1戸、物件を所有していて、私に売却した方の物件では浴室が物置になっていました。

リフォームして10年、さらにほとんど使っていなくて物置になっているという状態だったので、リフォームせずにそのまま使えるのではないかというのが当初の目論見でした。

物件引き渡し後、急遽、リフォームすることに

物件を購入し、引き渡しを受けた後、物置になっていた浴室からものがなくなりました。その浴室を見た結果、

この浴室をそのまま使うのは嫌だ!

となりました。

10年前のリフォーム後、ほとんど使われていなかったというわけではなく、間違いなく使い込まれております。

せっかく他の箇所はピカピカになる予定なのに、浴室がこれでは台無しだ!

との思いが強くなりました。

500万円で考えていたリフォームの予算は既に超過していましたが、やむを得ません。急ぎ、浴室リフォームの検討に入りました。

浴室リフォームにかかった費用について解説していきます。

我が家の浴室リフォーム、総費用は104万円

浴室のリフォームにかかった費用は約104万円です。

ガス給湯器の取り換え、台所への給湯器操作用リモコン設置費用も含んでいます。

数量 単位 単価 金額
既存浴槽・手摺り・一体型給湯器・浴室ブロック壁・PS内壁等解体、撤去 1 ¥58,000 ¥58,000
上記取り合い補修 1 ¥65,000 ¥65,000
新規壁下地造作 1 ¥55,000 ¥55,000
給湯・給排水設備 1 ¥35,000 ¥35,000
ガス配管設備 1 ¥40,000 ¥40,000
新規ホールインワン型給湯器:リンナイ16号 RUF-HV162A-E 1 セット ¥183,700 ¥183,700
台所用リモコン 1 セット ¥9,600 ¥9,600
上記必要部材 1 セット ¥32,400 ¥32,400
上記取り付け設置 1 ¥30,000 ¥30,000
リモコン配線設備 1 ¥20,000 ¥20,000
新規PS内壁造作 1 ¥25,000 ¥25,000
新規浴槽+風呂ふた+シャワー水栓:INAX PB-1212VWAL+BF-M607 1 セット ¥84,000 ¥84,000
上記取り付け 1 ¥25,000 ¥25,000
天井:バスリブ 1 セット ¥17,955 ¥17,955
上記交換取り付け 1 ¥20,000 ¥20,000
新規浴室:折れ戸 1 セット ¥48,000 ¥48,000
上記交換取り付け 1 ¥30,000 ¥30,000
塗装仕上げ 1 ¥45,000 ¥45,000
床サーモタイル上貼り 1 ¥74,500 ¥74,500
壁タイル仕上げ 1 ¥140,650 ¥140,650
<小計> ¥1,038,805

ユニットバスではありません

費用の明細を見ていただければわかると思いますが、我が家の浴室はユニットバスではありません。

ユニットバスではない浴室のことを在来工法で作られた浴室(在来浴室、在来風呂)といいます。

ユニットバスではないお風呂場のことをなんと呼ぶのか?
昨日の記事で書きましたが、うちのマンションの別の物件でユニットバスを入れている事例があることが判明し、俄然、現在の我が家のお風呂場に対する不満が湧き出てきました。 ところで、うちのようなユニットバスではないタイプのお風呂場のことをなんと呼ぶのでしょう…

もともとはバランス釜のお風呂だった

うちは築40年の古いマンションです。

おそらく前の持ち主が10年前にリフォームするまでは、バランス釜のお風呂だったと思われます。

浴室内に給湯器(バランス釜)があり、廊下側へ給排気をするようにつながっています。

このバランス釜は浴室の給湯だけを担当し、キッチン用の給湯器は別にあります。いわゆる「瞬間湯沸し器」というやつがキッチンに付いていたはずです。

現在ではほとんど見かけない、バランス釜のお風呂と、瞬間湯沸し器のキッチンという組み合わせです。古き良き昭和のマンションであります。

10年前のリフォームで平成仕様に変更

これが10年前のリフォームで給湯器を新設し、現代風の給湯システムに変更されたわけです。

もともとのバランス釜と外部との排気口を利用し、そこに給湯器を取り付け、台所へは、給湯用の配管を追加したと考えられます。

その後、管理人さんや住民に話を聞くと、うちのマンションの他の物件では、このようなリフォームをしている事例は多いようです。

リフォーム業者の見解では、ユニットバスは不可

浴室のリフォームにあたり、リフォーム業者にユニットバスを入れることができないか聞きましたが、難しいとの見解でした。

そこで我が家のリフォームでは、現状の仕様のまま、設備を更新するという方針としました。

実はユニットバスを入れることもできた?

うちのマンションでは不動産業者が物件を購入し、全面リフォーム、リノベーションを行って販売しているのを、ちょくちょく見かけます。

売出時に内見ができるので、野次馬として見に行ったところ、

なんとユニットバスが入っていました!

同じマンションのリフォーム済み物件を見学してお風呂場のリフォームがしたくなった
こちらの記事でも書きましたが、うちのリフォームの結果、お風呂場の出来上がりには不満があります。 先週の休日に出かけようとしたら、マンションの入り口にリフォーム済み物件売り出しの看板が出ていたので見学に行ったところ、お風呂場がとてもきれいなユニ…

実際にどうやって工事をしたのか詳しく聞かなかったので、どれくらいの費用がかかるのかはわかりませんが、うらやましかったです。

採用されたのはホールインワン型のリンナイの給湯器、INAXの浴槽

リンナイの給湯器(約18万円)やINAX(LIXIL)の浴槽(8万円)を設置することになりました。

既に工事が始まってからの検討ということもあり、自分では何も調査ができませんでした。リフォーム業者に全ておまかせです。

よって工事の時にはほぼ知識がなかったのですが、後から調べて、この給湯器や浴槽は「ホールインワン型」と呼ばれることがわかりました。

ホールインワン型の給湯器、浴槽とは?

もともとバランス釜だった浴室をリフォームするために使われる給湯器や浴槽で、ホールインワン型と呼ばれています。ゴルフは関係ありません。

バランス釜だと浴室内に給湯器があり、その分、浴槽が狭くなります。

ホールインワン型の給湯器はバランス釜の排気口部分に埋め込むことができます。浴室内からは給湯器がなくなるので、その分、浴槽を広くできます。

ガスの元栓や給湯器のパネルが浴室内に露出してしまい、見た目はよくありません。

床の上に浴槽が置かれている構造

普通の構造の浴室だと、浴槽からの排水は直接排水管につながっています。ところが我が家の場合、床の上に浴槽が置かれており、浴槽からの排水は床に溢れ出てきます。

また、浴槽の下には、給湯器へ繋がる電源ケーブルや、給湯器からのお湯を洗面や台所に供給するためのホースが押し込まれています。

それらのケーブル、ホースは、日々、浴槽からの排水に晒されています。なかなか掃除が大変です。

LIXILのホームページでホールインワン型浴槽の写真を見ると、浴槽下の部分はきちんと収まっているように見えます。

うちの浴槽ももう少し工夫できなかったのでしょうか?

タイル張り、壁塗装の仕上がりには不満があります

タイル張りや壁の塗装については、仕上がりに不満があります。

使い始めて数年が経っていますが、タイルの目地はかなり傷んできています。壁の塗装も浮き上がってきている部分があります。

そもそも、前の住人が浴槽の壁に吸盤を貼り付けるようのシールを付けていたのですが、そのシールの上から塗装がされています。

いくら何でも雑すぎると思います。

最大の問題は換気扇がないこと

一番の問題は、我が家の浴室には換気扇がないことです。

一応、通風口はあるのですが、換気扇はついていません。リフォーム完了時に、浴室の電気を付けても換気扇の音がしなかったので、配線ミスではないかとリフォーム業者にきいてみました。

え? 換気扇は最初からついてませんでしたよ?

との答えで、衝撃を受けました。

今では浴室の入り口に除湿機を常設して、なんとかしています。

我が家のリフォームの最大の不満点

浴室については、ほとんど満足している我が家のリフォームの中で、唯一で最大の不満点となっています。

リフォームでは施主がしっかり調査しないとダメ

工事が始まってから急遽、浴室リフォームを決断したこともあり、事前の調査や仕様検討が十分にできませんでした。

今時の浴室はほとんどがユニットバスで、うちのような元バランス釜の浴室のリフォームに関する情報は本当に少ないです。

おそらくリフォーム業者にも十分な知識がなかったと思います。

お風呂場専門のリフォーム業者に相談したほうがよかったか?

部屋全体は自然素材でのリフォームが得意な今回の業者で何も問題がなく、大変満足しています。

お風呂場のリフォームは、別の専門知識がある業者に相談してみるのもよかったと思っています。

まとめ

以上、我が家の浴室リフォーム工事について、費用の明細を含めて紹介しました。

ホールインワン式の給湯器と浴槽で制限があるのはしょうがないと思っています。

ただ、以下の点はなんとかできたのではないかと思っています。

  • 換気扇が設置されていない
  • 浴槽の排水が、直接洗い場の床に出てくる
  • 浴槽下のケーブル・ホースが排水に晒される
  • タイル張り、壁塗装の質が悪い

不満が残った浴室リフォームですが、今ならかなり知識もついてきました。

再リフォームに向けて作戦を練りたいと思います。

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