結婚を機にマンションを購入する場合の注意点

私は結婚を機に中古マンションを購入し、フルリーフォームの上、暮らし始めました。

夫か妻が住んでいる家でそのまま同居を始めるパターンもあるとは思いますが、結婚したら新たに二人で住む家を探すのが一般的だと思います。

私の場合も、それまで私が一人で住んでいたワンルームのアパートから出て、二人で住む場所を探し始めました。最初は賃貸マンションを探したのですが、なかなか思うような物件がなく、思い切って中古マンションをがっつりリフォームして暮らすという選択をしました。

その時の経緯はこの記事に書きました。

賃貸と比較してマンションを購入するメリットとは
どんな家に住むのがよいか、その費用をどうすればよいかということに正解はありません。雨風がしのげれば十分とか、職場に、あるいは遊び場に近いのがいいとか、沢山の荷物があるとか何もない部屋が理想とか、一人暮らしだとか大家族だとか、庭が欲しいとかベランダが広いのが…

新婚でいきなりマンションを購入するのは何かとリスクがあると思うし、不安もつのります。

ここでは私の実体験から、偏った見方であるのは承知ですが独断と偏見で、新婚でマンションを購入する上での注意点をまとめてみます。

新婚でマンションを購入する場合の注意点

リスクを見積もり、最小化する

結婚直後は大きく環境が変化します。また、ラブラブで浮かれていて冷静に物事を考えられなくなっている場合もあります。

当然ですが、マンション、または一軒家でも同じことですが、不動産を購入するというのはとてもハイリスクです。

本当に賃貸ではダメなのか、あるいは実家に同居するという選択肢も人によっては可能だと思いますので、なるべく選択の幅を広げて検討しましょう。

一生同じ物件に住もうと思わない

住宅の購入は一生に一度のイベントという考えが一般的です。

しかし、夫婦二人で住んでいる時期、その後子供が出来て成長する時期、子供が独立してまた夫婦二人に戻る時期と一生の中には様々な家族のパターンを経験することになります。

それに残念ながら途中で家族が解散してしまう可能性もあります。統計によると結婚したカップルの30%以上が離婚することになるそうです。

やはりリスクを最小化する観点から、一生住むという前提で住居を購入するのは適切ではありません。

私の以前の同僚は、ファミリー向けのマンションに住んでいましたが、階下の住人から子供の足音がうるさいという苦情が絶えず、トラブルが続いたため、物件を手放しました。その期間、かなりつらそうに悩んでいました。

子育て、離婚、近所の問題など、色々な理由が考えられますが、住み替えを前提に物件購入を検討しましょう。

無理に広い物件を選ばない

つまり、子育てを前提にして物件を選ばないほうがよいということです。

結婚すると当然次は子供を育てることに関心が向かいます。購入するマンションを選ぶにあたっても、子供部屋の確保が必要と考えるのも無理はありません。

そうなると例えば4LDKというような間取りのマンションが欲しくなると思いますが、冷静になって考えてみて下さい。

本当に子供が思ったとおりにできるかどうか、夫婦の関係や考え方が変わらないかどうか、保証があるでしょうか。

それに子供が生まれてすぐに子供部屋が必要になるわけではないです。

うちのマンションは、もともと3DKだった間取りを1LDKにリフォームしています。まだ子供はいませんが、新婚のうちや子供が小さいうちは部屋数の多い広い物件よりも、狭いながらも楽しい我が家を目指すのがよいです。

実際に子育てをしてみないとその物件が適切かどうかはわかりません。

臨機応変に対応できる体制が必要です。

新築マンション、高額なマンションは買わない

新築マンションの値段は、需要ではなく、デベロッパーがかけたコストに基づいて設定されます。つまり、新築で買ったマンションを手放した場合、もとの値段に応じた価格で売れる保証がありません。

また中古マンションだとしても、高層階だったり、ブームになっている地区だったりと、何らかの理由でプレミアが付いているものには手を出さない方がよいと思います。

そういうプレミアは将来的に評価が大きく変わる可能性があり、マンションの住心地を第一に考えるなら、選択肢から外したほうがよいです。

不便な場所にあるマンションを買わない

駅から離れていたり、都心部から離れている物件は相対的に金額が安くなっているとは思います。

しかし、これも売却したり賃貸に出す場合に条件が悪くなるリスクが高いです。

例えば、人口の減少や経済状況の変化でより便利な場所にある物件が今よりも手に入りやすなった場合、不便な場所にあるマンションは一気に価値が下がる可能性があります。

共同名義にしない、ペアローンを組まない

会社員だからといって安定して今の給料が維持できるかわからないというのは、すでに多くの人が実感しているところです。

現在の収入を前提には出来ませんし、共働きの場合、夫婦二人の収入がずっと維持できる保証もありません。

かといってローンを組まずに物件を購入できるのは少数でしょうし、それなりの金額を住宅ローンで調達する必要があるとは思います。

その場合、夫婦のうち収入が安定している一方のみで購入、維持できる金額に抑えるのが前提です。

その範囲で資金の余裕を持って買える価格の物件を選びましょう。

私の結論としては築年数が古い中古マンションをリフォームして住むのが最適な選択

築年数が古いマンションは相対的に価格が安いですし、便利な場所にある場合が多いです。また、新築や築浅の物件に比べて、経年による価格下落のリスクが低いです。

もちろん古いマンションには耐震性を始めとした様々なリスクがあります。それらのリスクを吟味し、許容可能と考えるのであれば、購入費を抑えた分、他のところに回せます。

私のように自分好みの間取りや内装にリフォームしたり、家族構成の変化を見据えて、再度のリフォームや住替えに資金を温存することもできます。

住む場所についての考え方は人それぞれで、不動産の所有は人生の重荷でしかないので賃貸のままでいいという人もいるでしょうし、住むのなら絶対に一軒家しかいやだという人もいるでしょう。

私はなるべく人生の重荷にならないように工夫しながら自分好みの快適な生活が送れる家に住みたいという思いから、ここまでに書いたようなことを考え、その結果としてこのマンションに住んでいます。そしてとても満足しています。

おまけの栗ごはんの話

妻の実家から栗が送られて来ました。

妻が黙々と皮を向き、栗ごはんを作ってくれました。

栗の皮むきはとても根気が必要で、包丁でやると怪我をする危険もあるので、今年は専用のハサミを導入しました。

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