浴室をリフォームするにあたり、ユニットバスではありきたりで面白くないと感じる方も多いと思います。その場合は在来工法の浴室を検討するわけですが、ユニットバスに比べて在来工法の場合、水漏れが心配だったり、工事費の増加が懸念されたりします。
私は築40年のマンションをフルリフォームしましたが、浴室については、もともとがユニットバスではなかったので、在来工法で、リフォーム前からほぼデザインを変えずに作りなおしました。
浴室以外は自分の好みを全開にして思うままのリフォームをして大変に満足していますが、浴室はあまり検討する時間がなかったので不満が残っています。
そのうち浴室の再リフォームをするべくリサーチをしています。その中でハーフユニットバスというのを見つけたので紹介したいと思います。
ハーフユニットバスとはどういうものなの?
ユニットバスは浴室全体が工場で生産され、現場では組み立てのみの工事で出来上がります。浴室全体が一体として組み上がるので、水漏れのリスクが少なく、保温にも有利で、かつコストも少なくて済みます。
それに対してハーフユニットバスは浴室と洗い場の部分のみが工場で生産される規格品です。
出典: Half Bath 08 | 浴室 | 商品を選ぶ | TOTO
この写真はTOTOのハーフユニットバス、Half Bathという製品です。
このように、浴室と洗い場は一般的なユニットバスと同じで、一体構造になっています。壁や天井は大工工事で木材を使ったり、タイルを貼ったり出来ます。
ハーフユニットバスを使った浴室が活躍する3つのポイント
壁や天井が直線でない場合
例えばうちの浴室の場合、非常に古いタイプのマンションなので、後付で設置したガス給湯器や換気のための設備が、天井の下の部分を通っています。それを隠すため、天井の一部が斜めになっています。
天井が斜めになっている浴室では、そのままではユニットバスを入れることが出来ません。
ハーフユニットバスなら、壁から天井の部分が自由な形で作れるので、斜めの天井にも対応できます。
窓や扉の形にこだわりがある場合
浴室と脱衣所の間をガラス張りにしたいとか、入り口の扉に特殊なものを使いたいといった場合、通常のユニットバスでは対応できません。
あるいは外部の窓についても、ユニットバスでは対応できないデザインにしたい場合など、ハーフユニットバスなら対応できます。
壁や天井に木材を使いたい場合
ヒノキを使ったお風呂場に憧れる方も多いと思います。
ハーフユニットバスなら、壁や天井は自由に作ることができるので、ヒノキやそれ以外の木材でも対応できます。
ただし、浴室に木材を使うのはかなりの覚悟がいると思います。
私はキッチンには無垢集成材を使いましたが、お風呂場の場合は、木材が傷んだり、黒ずんだりするのを前提にする必要があると考えます。
ユニットバスと在来工法のいいとこ取り
ハーフユニットバスの場合、壁や天井は在来工法と同様の自由なデザインが採用できます。
浴槽と洗い場部分はユニットになっているので、水漏れの問題や、保温に関して在来工法よりも有利になります。
在来工法のように、床や浴槽も含めて完全にオリジナルなデザインを採用するわけにはいきませんが、その分、コストは抑えられます。
自分のこだわりも反映でき、ユニットバスの簡易さも享受できる、いいとこ取りといえる製品です。
ところで我が家にはハーフユニットバスは採用できるのか
うちの浴室を再リフォームする場合、はたしてハーフユニットバスは採用できるのでしょうか?
うちの浴室のサイズは120cm✕150cmです。
残念ながら今時の浴室としては狭すぎるようで、対応するハーフユニットバスの製品はないようです。
ハーフユニットは候補に出来ませんが、今後も、我が家にフィットした(デザインでもサイズでも)浴室を手に入れるために調査を続けたいと思います。