日曜日ですが仕事があったので会社に行きました。頻繁にあったらたまりませんが、他の人が休んでいる時に仕事をしたり、あるいは他の人が働いている時に休んだりするのも同じですが、気持ちが切り替わるのか、要するに普段と違うことをすることでいい刺激になります。
平日に比べたら早い時間、まだ日が暮れる前に家路をたどると、オフィス街は人もまばらで、街路樹が寒空にそびえ、風がその木を軽く揺らしていました。
それで今日は家に帰ったらビールを飲みながらカレーを作ろうと思いました。
そんな一日を締めるカレーの作り方とは
まずはキッチンカウンターの上にコップとサッポロ黒ラベル中瓶を用意し、最初の一杯は一気に飲みます。その後、コップをしげしげと眺めながらうまいなあとつぶやきます。太田和彦のまねです。
チキンカレーを作るためのもろもろを準備する
鶏肉を食べやすい大きさに切って塩、ターメリック、ガラムマサラを揉み込んで放置した後、こんなところを準備します。
- 種のまま葉っぱのままのスパイス(ホールスパイスってやつです)
- 粉のスパイス(パウダースパイスです)
- 玉ねぎスライス
- にんにくすりおろし
- しょうがすりおろし
- トマトざく切り
- 牛乳
調理のすすめかたはこんな感じ
フライパンに油を多めに入れて葉っぱやら種やらを入れます。うちにあるのはこんなところです。
- クミン
- クローブ
- マスタード
- シナモン
- ローリエ
弱火でじっくりと油に香りを移したら薄くスライスした玉ねぎを強火で炒めます。玉ねぎが飴色になるまで炒めるとおいしいのですが、あまり時間をかけ過ぎるとビールを飲み過ぎて酔っ払ってしまうので適当に色がついてきたらもう十分です。ちゃんと甘みが出るようにすれば問題ないです。
一旦火を止めてすりおろしたにんにくとしょうが、それとパウダースパイスを入れます。この日入れたのはこんなところです。
- クミン
- ターメリック
- コリアンダー
- カイエンペッパー
こいつらを入れたらもう一度火を入れて炒めあわせます。粉っぽさをなくして油や玉ねぎとなじませるのが目的です。
そしてトマトを入れるのですが、この日は缶詰ではなくてフレッシュトマトにしました。上品な料理の場合は皮を湯剥きしたり種をとったりしますが、カレーというのは特に上品な料理ではないのでそのままぶち込みます。できあがると皮の残骸が糸唐辛子のような雰囲気を醸し出して一興です。
トマトも玉ねぎ同様、水分が飛んで甘みが出てくるまで炒めたら、スパイスを揉み込んでおいた鶏肉を合わせて炒めます。
冷蔵庫に牛乳が余っていたのを入れて中火で十分くらい煮込みます。牛乳ではなくてただの水でもチキンスープでも問題ないです。あとカレーは長時間煮込むものという考えもありますが、特にだしが出るような具が入っているわけでもなく、あまり時間をかけるとビールがなくなってしまうので手短にすませます。
最後にガラムマサラを入れて、塩、こしょうで味を調節して弱火で五分位煮こめば完成です。大体ビールを二本くらい飲み終わっていると思います。
それでお味のほうはどうかというと
多少の雑味が際立つワイルドなできあがりになりました。うまかったです。
スパイスは計量などせず適当に入れましたが、できあがり三杯分くらいで、クミン、コリアンダー、ターメリックは大さじ一杯ずつ、カイエンペッパーは小さじ一杯くらいだと思います。市販のカレールーはおいしいですが、料理としては作るほうが何もする余地がないので、それで例えば隠し味に工夫しすぎて意味がわからいものになる可能性もあります。料理の作りごたえを重視しつつ、難しいことを考えずに作るにはこんな感じのカレーが一番です。