自宅のキッチンを、業務用キッチンのようなシンプルなイメージにリフォームしたいという方も多いと思います。
私も中古マンションを購入してリフォームするにあたり、最初は、業務用キッチンを導入しようと思っていました。
最終的には、ウォールナットの無垢集成材を天板(ワークトップ)に使用した、フレームキッチンにしました。
なぜ業務用キッチンの導入はやめて、集成材を使ったフレームキッチンにしたのか、説明したいと思います。
業務用キッチンを自宅に導入するのをやめた理由
そもそもなぜ、業務用キッチンにしたかったのか?
中古マンションを購入してリフォームをしようと思うまで、長年、賃貸住宅に住んできました。
賃貸住宅ですので、備え付けのシステムキッチンを使うことになります。
システムキッチンでは鍋や調理道具などは、キッチン下台の扉の中、あるいは吊戸の中に収納することになります。
この扉付きの収納がめんどくさい。物を出すのにいちいち扉を開けないといけないのが嫌でした。
飲食店で厨房を見ていると、調理道具が扉の中に入っていることはまれで、棚の上や、作業台の下にそのまま入っています。
どこに何があるのかすぐにわかるし、簡単に取り出せます。
そこで中古マンションを購入、リフォームするなら業務用キッチンを導入しようと考えていました。
業務用キッチンを検討した結果、考えたデメリット
業務用キッチンを家庭で使うことについて調べていった結果、私の場合、以下のデメリットがあることがわかりました。
- リビングからキッチンを眺めた場合の見た目の問題
- 作業台のつなぎ目の問題
リビングからキッチンを眺めた場合の見た目の問題
リフォームする上で、キッチンはLDKと一体化したオープンキッチンにする予定でした。
その場合、リビングにいて、常にキッチンが目に入ることになります。
飲食店では、厨房が客席から見える場合でも、客席とは明確にスペースが区切られています。そのため、キッチンのイメージと客席のイメージがずれていても、それほど気になりません。
それに対して、リビングの延長としてキッチンが一体化している場合、無骨な業務用キッチンでは、浮いてしまうのではないかと思います。
作業台のつなぎ目の問題
業務用キッチンでは、作業台とシンク、コンロがそれぞれ別のパーツになっています。
それに対して、家庭用のキッチンでは一枚の天板にシンクやコンロが埋め込まれています。
業務用キッチンの各パーツの間にできるつなぎ目をどうするかという問題があり、やはり、家庭で使うには一枚の天板になっていないと使いにくいと考えました。
家庭でも業務用キッチンのイメージが実現できるフレームキッチン
家庭で業務用キッチンのイメージで使えるキッチンはないかと調べていると、フレームキッチンというものがありました。
調べている中でサンワカンパニーのオッソがかなりよさそうでした。
上の写真ですが、業務用キッチンのシンプルなイメージで、かつ、家庭にあっても違和感のない美しさがあります。
我が家のキッチンとして採用したのは無垢集成材天板のフレームキッチン
もともとは業務用キッチンの採用を検討していた私ですが、最終的には業務用ではありえない、無垢集成材の天板を使ったキッチンになりました。
自然素材リフォームと調和するキッチン
我が家のリフォームでは無垢材フローリングと珪藻土塗り壁の自然素材リフォームを実施することになりました。
リフォームに向けて調査をするまでは、キッチン天板というのはステンレスという固定観念がありました。
それが、自然素材リフォームと調和するキッチンを考えているうちに、キッチンの素材はステンレス以外でもよいのではないかと思うようになりました。
無垢集成材の天板とアイアンのフレームのキッチン
IKEAで木の天板のキッチンを見て、ピンときました。フローリングに無垢材を使うなら、キッチンの天板を無垢材にしてもよいのではと考えました。
本当の一枚板の無垢材を使うことも考えましたが、集成材の方がコストが抑えられ、歪みの心配も少ないと考え、集成材を使うことにしました。
フレームはスチールにメラニン焼付けで作成してもらうことになりました。
リフォーム業者が作成したキッチン設計図
リフォーム工事では、業者が作成したキッチンの設計図を見せてもらい、最終確認をしました。
うちのフレームキッチンの設計で気に入っているポイント
この設計には大変満足しています。気に入っているポイントは以下です。
- スチール脚の色や質感
- 脚が両脇にしかなく、中央部が完全にオープンになっている
- シンク下部にタオル掛けがあり便利
この3点は私が考えたものではなく、いずれもリフォーム業者の提案です。この提案を受け、キッチンに設置した棚も、全般的に無垢集成材と金属の棚受けという組み合わせになりました。
リビングで使っている机や椅子も、黒の鉄脚にしています。
脚が両脇にしかなく、中央部分が完全にオープンになっている設計も、他の一般的なフレームキッチンにはない特徴です。
余計な脚が生えていない、とてもすっきりした見た目ですし、キッチン下のスペースを自由に使えるのも素晴らしいです。
残念なポイントもある
フレームキッチンなので、配管はむき出しになっています。
普段、キッチン下のスペースには色々と物を詰め込んでいるので気になりませんが、うちのキッチンの給排水管の見た目はそれほどきれいではありません。
まあ、こんなものなのかなと思っていましたが、下の写真をネットで見つけました。
とても美しいです。こんな感じの細部までしっかりした作りになっているのはいいですね。
ただ、排水管が直線になっているので、排水トラップはどうなっているのか気になります。普通、排水管は途中でカーブを作ることで、臭いやガスなどが逆流するのを防ぐようになっているはずですが…。
まとめ
以上、キッチンリフォームで業務用キッチンのイメージをお考えの方向けに、我が家の事例を含めてフレームキッチンを紹介しました。
フレームキッチンは余計な扉や収納がないことで、すぐに道具が取り出せるという、使い勝手の良さがあります。
キッチンの素材については、ステンレスを使うことが多いですが、部屋全体の雰囲気や、ご自分の好みに合わせて、フレームや天板の素材を決めても良いと思います。
我が家のキッチンリフォームにかかった費用を公開しています
以下の記事では、我が家のキッチンリフォームの費用を全て公開しています。
シンプルなフレームキッチンにすることで、完全オリジナルでも、コストを抑えてリフォームできたと思っています。
ぜひ、ご参考にして下さい。
ところでキッチンの床に無垢材のフローリングを使っても大丈夫なの?
うちの間取りでは、キッチンはリビングと一体化しているため、キッチンの床はリビングと連続するように、無垢材のフローリングを使っています。
キッチンの水や油でフローリングが悪くならないか、最初は心配でした。
4年間使ってみた感想を以下の記事にまとめていますので、キッチンの床に無垢材フローリングを検討している方は、参考にしてみて下さい。